新・伊野孝行のブログ

2020.2.11

更新してないがごとし

今日は火曜にしてはめずらしく祭日なので、ブログも休みとしよう。わざわざ見に来てくれた方あいすみません。

2020.2.4

雲古譚

2月1日、峰岸達さんが主催する「MJイラストレーションズ」の塾をあげての展覧会に行った。
場所は六本木。
この塾の展覧会のオープニングは例年、大変混み合っている。
お騒がせ中の新型肺炎コロナウィルスはその中の誰かにすでに潜伏しているかもしれない。家を出る時にマスクを忘れたので、六本木駅周辺のコンビニやドラッグストアに寄るも3軒空振り、4軒目のコンビニでようやく残り一個のマスクを見つけた。2個入りで400円もした。これで一安心である。

心配しすぎ?
事実、友達には「へー、なに?コロナウィルスが怖いの?年寄りでもないのに……大丈夫だって」と完全にバカにされていた。
ご用心、ご用心。
コロナウィルスはなくとも、これだけ人がいれば、インフルエンザをうつされる可能性も大いにあるのだ。

会がおひらきになって、友達4人でご飯でも食べて帰ろうということになった。
「あ、犬のウンコ!」
という友達の声が僕の鼓膜を震わせた瞬間、右足は思いっきり犬のウンコを踏んでいた。
白いスニーカーの靴底からヌルッとした感触が伝わった。生キャラメルのような色のウンコがぶにゅっとなっていた。
途端、友達たちが「キャーッ!」と叫んで側から離れて行った。
友達を追いかけながら、必死にアスファルトの路面に靴を擦り付ける。僕の後には踏まれたウンコとそこから続くウンコのスタンプが出来ていたはずだ。

ちょっと歩くと、ビルの前が砂利のところがあった。ラッキー。
鳥が砂浴びをするように、スニーカーに砂利洗濯させる。
青い靴底にはほんの少し茶色いところがあるものの、ほとんどはここで落とせたようだ。
お目当ての晩ご飯を食べる店に着くと、ちょうど入り口に足拭きマットがあった。
やはり俺はついてるぞ。
マットの上でツイストを踊るように足をクネクネ回した。これで仕上げだ。
その様子を見て友達は「最悪……」みたいな顔をしていたが、足拭きマットは本来こういうためにあるのだ。しかし、満席だったので、その店には入らなかった。

それで思い出したが、中学生の時に遊んでいた「お城公園」でとても不思議なことがあった。
お城公園は築城の名手、藤堂高虎の造った津城の跡地だ。天守閣をはじめとする建物は現存しないが、石垣はまだある。その石垣に登って遊んでいた。
自分の背丈より高いところまで登って、さらに上がろうと、石垣の石に手をかけた時、妙な感触が……。
指先を見ると黄土色のものがついている。なんだろうと思って顔を近づけると、ものすごく臭い!
「なんで…⁉︎」
鳥のものではない。動物の、それも雑食性の、同族の糞に近い匂いだ。が、このへんに猿はいない。犯人がいるとしても、この石垣は普段人が登るようなところではないのだ。

今週はたいへん汚い話でお目汚しをしてしまった。生まれつき胃腸の弱かった市川雷蔵(直腸癌で37歳で亡くなっている)はロケバスの中から、道端の犬のウンコを見て
「うらやましいな〜、わしもいっぺんあんなんしてみたいわ」
と言ったそうだ。六本木のど真ん中に落ちていたのもなかなかのものだった。

急ぎの仕事が入っているので、今日はこのへんで。

2020.1.28

「THE百人一首」

明日(1月29日)から京都の嵐山にある嵯峨嵐山文華館で「THE百人一首」が開催されます。


嵯峨嵐山文華館のサイトはこちら

嵯峨嵐山文華館は、なんてたって藤原定家が百人一首を選んだ地、小倉山のふもとにあるのです。
運営は公益財団法人小倉百人一首文化財団。ここ以上に百人一首の殿堂はあるでありましょうか。
ここは元は「百人一首殿堂 時雨殿」というミュージアムで、任天堂の山内溥社長が私費を投じて建てたものだと聞きました。嵯峨嵐山文華館と名前が改まってリニューアルオープンしたのは2018年。

百人一首の歌仙人形もなかなかよくできていて見飽きない

「THE百人一首」では2月23日に「第一回ちはやふる小倉山杯」が開催されます。
競技かるた界を牽引するタイトル保持者、A級優勝者など8名が集結し対戦!
どこで対戦するのかというと2階にある120畳の大広間、その名も「畳ギャラリー」。

搬入に行った時はさすがに自重したが、この広さの畳の部屋を見ると、思わず走り回りたくなる。なぜだろう?それは私が日本人だからか?

ご覧ください。三方の壁は展示ケースになっていて、ここで我らが「百人一首って」全100点も飾られます。


たぶん、「第一回ちはやふる小倉杯」の熱戦が繰り広げられるている間は、みんな壁の絵には注意を払わないかもしれません。「ちはやふる」の世界観とは全然違うアプローチですしねぇ。
でも、この壁に目を凝らしてください。百人一首の伝統が現代作家の中に撒かれ、新たな呼吸をしはじめているはずです。
形式的に百人一首のビジュアルを受け継いで描いたのでないのは、一目瞭然。キャプションはちょっと読みにくいかもしれませんが、読めばそれぞれが短歌の内容をどう受けて、どう表したかがよく分かると思います。
全部読むのはさすがにしんどいか。でも、面白そうなのがあったら読んでね。

伝統をどのように受け継いで自分のものにしていくかというのは、いつの時代であっても全人類の課題です(あ、でかいこと言っちゃったね〜)。
そんなでかい話はできませんが、3月21日(土)の14時〜15時に、歌人の天野慶さんと参加イラストレーターのトークがあります。
東京で展示をやるとですね、普段の人間関係もあって、イベントにも来ていただけるんですが、京都にあんまり知り合いいないんで、誰か来てくれるのか心配どすー。
120畳ありますからねー。トークするスペース。
ほんま、なんぼ来てもらってもいいですからねー
なにとぞよろしゅうおたのもうします。















作品たちがお待ちしてまーす!