新・伊野孝行のブログ

2020.2.18

蛾白俳句に入門す

絵を描いている人は誰でも、冷やかしに「画伯」と呼ばれます。
それを俳号にして、そのまんまの字じゃ面白くないから「蛾白」。

俳句をやる人は多いけど、いまどき雅号をつける人は少ないでしょう。俳句を作る前から俳号を持っている人も少ないでしょう。子どもの時分にサインの練習をしたようなものでしょうか。
先日、春うららな日に思い立って俳句を作ってみました。
いきなり俳画とセットでごらんください。
俳画は句につきすぎるとそのまんまで面白くないし、離れすぎるとなんだかよくわからないものなんですが、私、なんと言っても初心者ですからね。さすがに俳句だけ披露するのは恥ずかしい。それで絵をつけております。

剪定をする人煎餅食べる人

涅槃会に呼ばれぬ猫やおおあくび

人はみな年とる春の過ごしかた

一応説明しておきましょうか。

剪定をする人煎餅食べる人

いや、説明するまでもない句でした。剪定は春の季語だそうです。「せん」という音は二つにカウントするのか、一つにカウントするのか微妙じゃないですか。五七五を微妙に破調するよなしないよな。

涅槃会に呼ばれぬ猫やおおあくび

涅槃会(ねはんえ)も春の季語、バレンタインデーの翌日2月15日がお釈迦さま入滅の日とされていますが、実際のところはどうかわからないみたいです。この日に涅槃図を掛けておまつりします。涅槃図では人間以外にも多くの動物がお釈迦さまの死を悲しんでる様子が描かれます。でも涅槃図には猫がいない。ねずみがお釈迦さまの使いということが理由らしい。大事なイベントに自分だけ呼ばれてないって寂しいよね。でもどうですか、それはそれで気が楽じゃないですか。おれはそう思うね。

人はみな年とる春の過ごしかた

47歳になって、まさか俳句なんて作ってるとは思わなかったよ、自分が。おい俳句を年寄りの趣味だと思ってるのか、と怒られそうですが、最近は落語や講談も若い人が聞きに行ってますし、俳句も若い人がやってる。だから決して年寄りの趣味だとは思ってないですよ。むしろ僕は若い頃から年寄りに憧れてたんですから。まあ、これで私も俳句に入門したということで。どうぞご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。