新・伊野孝行のブログ

タグ:演劇

2019.11.19

IS HE DEAD?

昨日そうとうショックなことがあった。

しらす丼を作ろうと、お茶碗に釜揚げしらすを乗せ、上から焼き海苔を一枚、手でバリバリくずしながらふりかけた。
たまたまお茶碗のとなりにはコーヒーサーバーが置いてあり、中には一杯分ほどのコーヒーが残っていた。
ふと見るとコーヒーに海苔の破片が浮いていた。
さっき手でくずした時に入ってしまったようだ。
「ま、いいや」とサーバーの中のコーヒーをマグカップに移し、飲みきってしまおうと半分ほど飲んだ。
でも、やはり海苔が浮いているのは気になるので、指でつまんで取り出すとそれは海苔ではなく…
デカい蝿だった。

しかもまだ生きていた。
(この蝿は玄関を開けっぱなしにしたいた時に入ってきたものだと思われる)
排水溝の中蓋を開け、その中に蝿を流し込んで、中蓋を閉めた。
そして歯を磨いて、熱い茶を飲んだ。

蝿は死んだ?
きっと蝿は死んだだろう。

さて、今日はお芝居のチラシとポスターに絵をかいたので紹介させてください。
テアトル・エコーの公演「IS HE DEAD ?」です。

デザイン:市川きよあき

訳せば「彼は死んだ?」となりますが、誰が死んだのでしょう?
それはあの有名な画家、ミレーです。「落ち穂拾い」や「晩鐘」で知られるバルビゾン派の画家。もちろんミレーは未だに生きているわけではないので、死んでるに決まってるのですが、このお芝居の中では、大胆にミレーの人生が脚色されています。
で、この戯曲、誰が書いたと思いますか?

なんと書いたのはマーク・トウェイン。「トム・ソーヤの冒険」や「ハックルベリー・フィンの冒険」でおなじみの。
この「IS HE DEAD ?」は1898年に書かれたまま、世に発表されることなく眠り続け、1世紀後の2002年にカリフォルニア大学バークレー校の図書館で発見されたそうです。初演は2007年。この度のエコーでの上演が日本初演になるそうです。
12月5日〜17日。恵比寿のエコー劇場でやってます。

テアトル・エコーのホームページはこちらです!

ところでこのテアトル・エコーという劇団(芸能事務所もやっている)は、前回の朝ドラ「なつぞら」で主人公なつのお兄ちゃん咲太郎が起こした、日本初の声優事務所のモデルでもあります。
山田康夫、納谷悟朗、熊倉一雄、松金よね子と言った方々が在籍しておられたのは知ってたのですが、改めてウィキペディアを見ると、意外な方々のお名前がたくさん!
伊武雅人にコント赤信号、ダチョウ倶楽部に野沢直子…。

さすがWE LOVE COMEDYです。

ラフのアナザーバージョン、色使いのアナザーバージョンなんか載せたって仕方ないですが、ま、載せておこう。

ラフのアナザーバージョン
ラフのアナザーバージョン
背景のアナザーバージョン。描線と背景を同じ色にしてみた。

というわけで、マーク・トウェインがミレーをどう料理したか、是非ご覧になってください。