新・伊野孝行のブログ

2020.3.17

奈良の宇宙芸術!

先日、奈良に行ってました。
東大寺二月堂の修二会を見てきました。

「お水取り」という名で知られるこの法会、国宝のお堂で、燃えさかるでっかいお松明をぐるぐる回したり、担いだまま走ったり、火の粉を撒き散らしたりするのがメインイベントかと思っていましたが、違ってました。


この松明、もとは片手で持てるサイズで、練行衆(修二会を行う僧侶)がお堂に上がる時に、足元を照らすための実用的な照明でした。こんなに巨大化したのは江戸時代からなんだって。

しかし、驚くのはそこじゃなかった。
お堂の中ではすんごい法要が長時間に渡って行われていた。

人間の声、打つ音、鳴る音の構成がすごい。静寂、騒がしさ、ときおり現れる強烈な動!がすごい。そして法要の最後の方にある「達陀の行法(だったんのぎょうほう)」は、今までの人生で見たものすべての中で、ナンバーワンなんじゃこりゃぁあ!だった。

見た者は興奮を隠せない。
神秘な宇宙芸術!

いや〜……スゴかったな……1200年以上続くこの行事、短い自分の人生と交わったことが一つの幸福であります。
修二会の報告をするには、私はあまりに力不足で無力です。それに、今週は時間がないしなっ。というわけで、二月堂からの美しい夕焼けでサヨウナラ〜。

奈良でお世話になった方々に感謝いたします。