プロフィール

伊野 孝行
Takayuki Ino

イラストレーター。
1971年生まれ。
東洋大学卒業。セツ・モードセミナー卒業。
2013年 講談社出版文化賞
2014年 高橋五山賞
2016年 グッドデザイン賞
著書に『画家の肖像』『となりの一休さん』『いい絵だな』など。共著の絵本、児童書多数。
テレビの仕事にEテレ「オトナの一休さん」「昔話法廷」などがある。
東京イラストレーターズ・ソサエティ会員。
東京都世田谷区在住。

連絡先
info@inocchi.net
1971年 三重県津市に生まれる。
1982年

小学5年生の時、夜、近所の漁港に自転車ごと落ちて溺れる。この時たまたま近くで釣りをしていたおじさんに助けられなければ、ここで人生は終わっていた。

1993年

大学4年生の時、神保町を散歩している時に見つけたK珈琲店で、軽い気持ちでバイトをはじめる。辞めたのは41歳の時であった。

1994年

就職せずに、セツ・モードセミナー入学。出会った瞬間、長沢節のトリコになる。長沢節はガリガリ貧相で地味な私を「美少年」と呼んだので、ますますトリコになる。

1996年

「女の夢」「あぁ、もう、アモーレ」を作詞作曲する

1999年

長沢節逝去。享年82歳。

2003年

初個展「人の間」をHBギャラリーで開催。
これでなんの反応もなければイラストレーターになるのはあきらめようと臨んだが、反応はちょっとあった。仕事は全然なかった。

2005年

二人展「のぞきの黙示録」をHBギャラリーで開催。(松元まりこさんと)
前回と同じような反応。

2006年

デザイナー日下潤一さんの叱咤激励により『ゴッホ』を刊行。(書肆 絵と本)

2007年

個展「こっけい以外に人間の美しさはない」をHBギャラリーで開催。
同時に『こっけい以外に人間の美しさはない』をHBギャラリーのオーナー唐仁原教久さんに出版してもらう。
依然仕事はないに等しい。

ホームページ「伊野孝行のイラスト芸術」を開設。
ホームページを見てポツリポツリと仕事が来はじめる。

2008年

ブログを開始する。(毎週火曜に更新)

2009年

ロンドンにゴッホ展を見に行く。ロンドン旅日記1、ロンドン旅日記2、ロンドン旅日記3

2010年

二人展「鍵」をHBギャラリーで開催。(丹下京子さんと)
個展「画家の肖像」をリトルモア地下で開催。
この年はマジでよく頑張った。
この年くらいの頑張りをこの後も続けていれば、もっと輝かしい現在が訪れていただろう…。
ふたつの展覧会の評判のおかげか仕事も徐々に増えてくる。

2011年

ニューヨークに美術館巡りの旅に行く。NY旅日記1、NY旅日記2、NY旅日記3、NY旅日記4

2012年

個展「画家の肖像2」をタンバリンギャラリーで開催。
『画家の肖像』をハモニカブックスより刊行。

12月、ついに19年間に及ぶアルバイト生活に終わりを告げ、パートタイムイラストレーターからフルタイムイラストレーターになる。

2013年

第44回講談社出版文化賞さしえ賞を受賞する。
前年は丹下京子さんが受賞していた。お祝いの会で「来年はオレがもらう」と冗談で言ったら本当になる。言っておいてよかった。

ウィーンで灼熱旅行を体験する。ウィーン旅日記1、ウィーン旅日記2、ウィーン旅日記3

2014年

第53回高橋五山賞を受賞する。

2015年

「ぼくの神保町物語」を人形町VISON’Sで開催。(企画展「わたしと街の物語」シリーズとして)
20年近いバイト人生をネタにした内容。10年で終わってたらネタとして弱かっただろう。何が幸いするかわからないものである。

Eテレで「昔話法廷」はじまる。以降4年続く。
芸術新潮でマンガ展評「ちくちく美術部」はじまる。(全32回)

2016年

「小説すばる」でエッセイ『ぼくの神保町物語』の連載がはじまる。(全13回)

Eテレで「オトナの一休さん」がはじまる。年をまたいでシーズン2も放送開始(全26話)

「昔話法廷」三匹のこぶた裁判でグッドデザイン賞を受賞する。
「昔話法廷」がドイツの「プリ・ジュネス」で国際子ども審査員賞を受賞する。

2017年

大徳寺・真珠庵の大書院に襖絵を描く。
「オトナの一休さん」がATP賞を受賞する。

グループ展「風刺画ってなに?」を人形町VISON’Sで開催。

南伸坊さんとのWEB対談「イラストレーションについて話そう」がはじまる。(全19回)

2018年

NHKのBSスーパープレミアムで『傑作か、それとも…京都 大徳寺・真珠庵での格闘』が放送される。

「祖師と頂相」展を酬恩庵・一休寺で開催。

グループ展「風刺画なんて」を人形町VISON’Sで開催。

2019年

NHK「歴史秘話ヒストリア」の「興福寺 七転び八起き」で死ぬほどたくさんの絵を描く。興福寺火事絵巻その1、興福寺火事絵巻その2、興福寺火事絵巻その3、興福寺火事絵巻その4、

「昔話法廷」第3シリーズが国際エミー賞の子ども番組部門のファイナリストに選出される。

12年ぶりにホームページをリニューアルする。

2020年

成人の日の前夜、これから大人になる若者のために「オトナの一休さん」全26話一挙放送。

東洋大学学報の取材を受ける。「OB・OGの今 伊野孝行さん」

月刊「シナリオ」で連載『ぼくの映画館は家から5分』はじまる。

コロナ禍の8月、軽井沢、酢重ギャラリーにて「恐怖の別荘地」という顰蹙もののタイトルで個展を開催。

SNSの時代に抗えず、2008年より毎週火曜に更新し続けていたブログをついに不定期更新にする。

2021年

3月 春陽堂書店より『となりの一休さん』刊行。

4月 HBギャラリーで一休さんと禅をテーマにした個展を開催。「風狂」展

6月 西荻窪の今野書店で「となりの一休さんフェア」開催。

11月 京都の酬恩庵一休寺にて「一休宗純没後540年 一休フェス」開催。大いに尽力する。

TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」番組特製オリジナルポストカードを1年間担当。

2022年

5月 Eテレ「日曜美術館」出演(特集「ユニークな肖像画が語る異色の人物たち」)。

8月 軽井沢、酢重ギャラリーにて個展「狂雲集〜一休さんの詩の世界〜」開催。

9月 福音館書店より絵本『ふりかけのかぜ』刊行(ねじめ正一さんとの共著)。

10月集英社インターナショナルより、絵について考え語るゆるくて刺激的な対談本『いい絵だな』刊行(南伸坊さんとの共著)。

10月 ヤマサ「うま肉鍋つゆ」アニメCMの絵を担当。

2023年

毎日2合飲んでいた酒を二日に一回にする (今日は飲める日だからうれしい&明日は飲める日だから遠足の前日気分。この繰り返しで無理なく酒量を半分にできることを発見)。

11月「ほぼ日」で横尾忠則「寒山百得」展を観て感想を語る(全11回)