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伊野孝行のブログ

第53回 高橋五山賞

このたび、第53回 高橋五山賞を授賞いたしました。パチ!パチ!パチ!

〈高橋五山賞は、教育紙芝居の生みの親、高橋五山氏の業績を記念して、1961年に創設された。ただ単に、五山賞ともいう。年間に出版された紙芝居の中から最も優秀な作品に贈られる。高橋五山賞審査委員会(財団法人文民教育協会子どもの文化研究所)主催。〉wikipediaより。

受賞作品は「ごん助じいさまとえんま大王」という去年出た紙芝居で、わしおとしこさんの脚本です。紙芝居の世界は、わたしもまだ全然知らないと言ってよく、「ごん助じいさまとえんま大王」が2作目でした。1作目は「おおきいねこちいさいねこ」で、2作とも教育画劇の三原さんという方にたのまれて描いたのでした。作り終わるたびに、「う〜む、まだまだだなぁ」と我ながら課題を感じていたので、賞をもらってびっくり。聞けばとっても歴史がある賞で、該当者なしの年もあるらしい。

「時期尚早では…」と思いました。講談社のさしえ賞のときもそう思いました。しかし、賞というのはタイミングでもらうこともあるし、必ずしも実力がついたからといってもらえるものでもないので、ありがたく頂戴いたしました。もちろんわしおとしこさんの脚本のおかげでもあります。

というわけで去る7月7日、アルカディア市ヶ谷「大雪の間」でおこなわれた贈呈式&お祝いの会に出席してまいりました。実演をしていただく。自分の紙芝居をちゃんと見るのははじめて。いちばん前の席(2メートルくらい離れている)に座っていたが、紙芝居って距離があるからけっこう小さく見えるんですね。脚本を担当された、わしおとしこ先生と(わしおさんが脚本賞でわたしが画家賞)。お祝いの会の途中、わたしの斜め前に座っておられるこの方に、眼が釘付けでありました。豆絞りをこんな粋にあしらうなんて…。このお方は今回より創設されました右手(うて)賞を授賞された梅田佳声先生であります。紙芝居の実演家であります。大スターの業績を寿(ことは)ぐ雰囲気が会場にあふれておりました。わたしは紙芝居のことは何もしらない若輩者でありますが、この方のたたずまいを拝見しただけで、たちまち芸の奥深さを感じ取ったわけでございます。「順番がわかんなくなっちゃたよ…」とボケをまじえながらの実演も披露してくださいました。笑いと話芸に会場にいた全員は魅了されました。街頭紙芝居と教育紙芝居の枠を超える芸術家。わたしの頭の中には「芸能」という文字が太くくっきりと浮かびました。梅田佳声先生を師とあおぐ飯野和好さんもお祝いにかけつけていらっしゃいました。賞状とお花と金一封。ありがとうございました。わたしの知らない紙芝居の世界に触れた一夜でございました。

(ちなみに、紙芝居は日本にしかないって知ってました?そういえば、外国人が紙芝居やってる写真や映像は見たことないですもん。紙芝居は裏にストーリーが書いてあるのが発明なんですけど、それはあの山川惣治さんが考案したのだとか。)
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