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伊野孝行のブログ

最近の美術時評/書評

「芸術新潮」で連載中の藤田一人さんの「わたし一人の美術時評」最近アップしてませんでしたが、もちろん毎月やってます。藤田さんの美術記者魂あふれるコラムに負けじと私もくだらない絵を描いてます。マツコ登場!この回は「広報の台頭と批評の衰退」というテーマで美術館の展覧会の広報活動にPR会社が入るようになって、雑誌などの美術記事がいいなりになっている、という問題。美術記事はたとえ情報記事のひとつであっても、広告ではない。代理店何様?編集者もしっかりしなさい!記者もそんな注文無視すべき!…という内容でしたのでマツコデラックスのような記者がいればいいのに…と。つづいての回は「美術団体再考」という内容でした。師弟関係、年功序列、中央集権的権威構造…日本美術界の諸悪の根源とされてきた美術団体が弱体化している。いつのまにやらアートシーンの片隅に追いやられてしまったのです。美術団体の問題点は自民党の派閥政治と重なる部分も多く、自民党が政権の座から転がり落ちたこととともに時代の変化はさけられない。しかしその後の政治とおなじく美術界も混迷をきわめている様子。あまりに市場原理が行き過ぎてせちがらくなると、古いと思われた体制にもそれなりに良い点もあった?…とも考えられます。ちょうどこの号の頃、小沢一郎の無罪判決がでて、ちょっと息をふきかえしてきたところだったので小沢一郎に登場ねがいました。息をふきかえしたら、さっそく政局混乱活動をしはじめました。これは最新号のコラムです。「現状追認の”賞”への不満」という内容。賞は貰う方より、あげる方の見識が問われる。すでに認められつつある作家、乗ってる仕事をしている作家に賞をあげているのが現状のようです。それは賞が現状の追認に傾くことで、現状を切り開くことにはなっていない。賞をあげるほうに先を見通す展望が欠如しているのでは?ということが詳しくかいてありますので是非「芸術新潮」を買って読みましょう!てなわけで、いっぱい賞をもらった若手作家がトロフィーをゴミ箱に捨てているの図でした。

はい、ここでおなじみの「画家の肖像」宣伝コーナー〜!7/4発売の「サンデー毎日」の書評で南伸坊さんにとりあげていただきました。……解説も書いていただいてますが…。この記事を読んでミュージアムショップの人が置いてくれないかなぁ。文中にもあるとおり、赤瀬川さんの絵についての文章はスゴい。そして伸坊さんの絵についての文章もスゴイ。1ミリでも近づきたい。どうスゴいかというと、絵を描いている人だからこそ気づく指摘がするどい。これは絵を描いている人なら誰でもできるわけではない。言葉の才能が必要だ。もちろん言葉の才能だけではできない。なぜなら言葉のプロである小説家や詩人が絵についての文章を書いても、そんなにおもしろくないから。文章の専門家は絵や画家を自分の世界に引込みすぎで、結果的に推測の域をでないことが多い。赤瀬川さんや伸坊さんはあくまで絵や画家そのものを問題にしている。問題の糸口はやはり絵を描いている人でないと見つけられない。発見がスゴくて、そこから論をおこしていくおもしろさがたまらない。あ〜、自分なんてただボーッと見てただけだなぁ、と思う。さっそく赤瀬川さんのフェルメールの本をアマゾンで「ポチッとな!」しましたよ。(サンデー毎日さん、勝手に転載してごめんなさい〜。許して〜。)