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伊野孝行のブログ

最近の美術時評

「芸術新潮」で連載中、藤田一人さんの「わたし一人の美術時評」のここ三ヶ月の一コマ漫画です。まず今売りの8月号から。タイトルは「おしゃべりな美術家たち」です。わたしが描いたのはこんな絵。ダリが漫談やっているところです。「ガラにもない…」もちろんわかりますよね?ダリの奥さんガラだから。コラムの内容は最近やたらと多い美術館やギャラリーでの「アーティスト・トーク」の是非についてです。わたしもやったことあるので読んで反省すること多し、でした。

お次ぎは、7月号より。タイトルは「日本美術における戦後民主主義とは何だったか?」です。戦後の民主主義というとそれまでの大日本帝国から解放された民衆が目覚め、岡本太郎も言うように「絵画は万人によって、鑑賞されるばかりでなく、創られなければならない」という理想がありましたが、さてさて現在は…。描いたのはこんな絵。
戦後の民主主義といえばこの人かな?と吉本隆明を描きました。ちなみに吉本隆明の本は「共同幻想論」をはじめ一冊も読んだことないです。というか難しすぎて読めない。呉智英さんの「吉本隆明という共同幻想」は読みました。こちらは何回か吹き出すくらいものすごく面白い本でしたよ。この一コマ漫画は自分でもうまく出来たと思うんですけど、くりかえしますが吉本隆明さんの本は一冊も読んでないのです…。

さて6月号は「日本のものづくりと伝統工芸の課題」でした。「人間国宝」というのがありますが、工芸=ものづくりは、「人間国宝」みたいな個人作家のものではなく、それを支える多くの人達をふくめたシステムである、ということが忘れられがち。…というわけでこんな絵にしてみました。この連載が毎月唯一頭を使う仕事でして、今も来月号のアイデアに悩んでいるところです。