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伊野孝行のブログ

テリー伊藤の不道徳講座

新潮文庫、テリー伊藤「学校では教えてくれない不道徳講座」の挿画、挿絵を描きました。セツの大先輩、峰岸達さんより聞いた情報によると、テリーさんもセツに通ってたことがあるそうでなので、テリー先輩ということになる。

第2章「自分の思い通りにならない人生だって素晴らしい」にはこんな一節が…。

「私事で申し訳ないのだが、過日、十六年間一緒に暮らしてきたワンちゃん、ムクドンが死んでしまった。とても辛かった。思い起こせば青山墓地で子犬のときに拾ってきた雑種犬だった。ムクドンは天からの授かりものだと思っていたが、十六年生きて天寿をまっとうしてくれたと思っている。深大寺の動物霊園で火葬してもらった。普段はあまり泣いたことはないけど、ムクドンの骨を少しかじったら、涙が出てきた。

私はその悲しみを乗り越えようと、最近は馬を飼おうと思っている。(後略)」

犬の名前がムクドン♡それはさておき、馬を飼うことにあたっての素朴な疑問をいくつか上げ、馬も人力車も自転車も道交法の中では同じ扱いだから、コンビニに馬に乗って行き、コンビニの前に馬をつないでお弁当を買いに入る…そんなこともやってみたいと語る。飼うのも大変、維持費も莫大な馬をなぜ欲するのかというと、最近、自分のままならないものと接していたい、理解しようとし続けたいという思いが強くなっているのだそうだ。あとがきにも「私は常々考え方を正反対にしてみることで何か新しい突破口が見つかるのではないかと考えているのだ。」とある。僕は一度、テリー先輩とま近に接したことがあるが(14、5年前バイト先のカウンター越しに)一人静かにメモ帳に何かを書き付けていらしゃった。天才ディレクターの思索の時だったのだ。

このような扉絵もいくつか描いた。クリックすると大きくなります。文庫本で中に絵があるのはめずらしいのでうれしい。表紙はもちろんマチスに捧げたい。