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伊野孝行のブログ

日本の画家第1巻

汐文社から出版された「教科書に出てくる日本の画家」の第1巻で近世の日本の画家の似顔絵を描きました。全部で3巻に別れてます。2巻目以降は只今制作中。主に学校や図書館で購入されるようだ。ところで、近代以前は日本の画家は自画像なんかめったに描かないので資料自体がない場合が多い。なので「本書内の似顔絵は、実存する自画像や当時の生活の様子を示す資料にもとづいて描いた架空のものです。」ということわり書きがついている。生徒諸君!そこんとこィヨロシク!資料がないと言いつつ「雪舟」は自画像がある。「雪村」も自画像がある。この本のなかでは一番時代が古い二人には自画像があり、その後の画家はほとんど自画像がない。なぜだろう?「長谷川等伯」は銅像があったが、もちろんこれは想像の人物像だろう。しかし、一応その銅像を真似しておいた。「狩野永徳」は資料なし。勝手な想像で描きました。後ろの金箔でごまかす。「俵屋宗達」も完全な想像。絵から描き手をイメージして実際に会うと、絵とはかけはなれた風貌であることが、自分の経験からしてもよくある。僕は「もっと年配の人かと思いました。以外にお若いんですね。」と言われることが多い。複雑。「尾形光琳」は自画像はないけど誰かが描いた肖像画があったので、それを参考に。「伊藤若冲」も自画像はないのだが、自分で描いててこんな人ではないような気がする。しかし、こんな人なのかも知れない…。「酒井抱一」は誰かの描いた肖像画が残っていたので、参考にしたが、たぶんこんな人だろうと思わせる何かがある。自信をもって描いた。知らんけど。「喜多川歌麿」は一応肖像画があったが、「え〜?これがUTAMARO?」と思ってしまった。繊細な描線からは想像出来ないヒキガエルみたいな顔だったのだ。「東州斎写楽」なんてナゾの人物なんだからもちろん資料はない。ナゾだからこのように顔もナゾってことで。「歌川国貞」は肖像画あり。しかし、浮世絵的デフォルメがほどこされてるので似顔絵として本人に似てるかどうかはわからない。いまさらそんなことどうでもいいか。「葛飾北斎」は自画像あり。ここに来てやっと自画像ありの人があらわれた。最後は「歌川広重」肖像画はあった。坊主が三人続いた。…生徒諸君、日本の画家はこんな顔をしていなかったかもしれないので、もういちど言っておくがこれは「架空」なのだ。でも日本美術に興味をもってくれれば先生はうれしいぞ!