伊野孝行のブログ

売れた絵~日仏親善篇~

個展をすると、がんばれよ!という意味もあるのだろう、絵を買って下さる方々がいらっしゃる。イラストレーターの仕事は絵の使用料としてギャラをもらうので、原画を売るわけではない。絵も仕事にあわせて仕上げるわけである。純粋に描きたくて描いた絵で個展をして、売れたりすると、何だか本当の絵描きさんになったようで照れくさい。

この絵は去年の個展のときに売れた。開廊時間より1時間ばかり遅れて到着すると、ギャラリーの赤池さんの様子がおかしい。「さっき外人さんが来て、この絵が売れたんですよ。」と興奮気味だった。何故かというと、その人の置いて行った名刺には、GIVENCHY(ジバンシー)の香水部門代表取締役社長と書いてあったからだ。そのJ.M氏は朝の散歩の途中にふとギャラリーに足を踏み入れたらしく、通訳が同行してたので、絵の内容も理解した上で買ってくれたという。社長室に飾ってくれてるのだろうか?香水にオナラとはシャレのわかる社長だ。フランス人のエスプリにメルシーボーク!