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伊野孝行のブログ

赤瀬川原平合戦絵巻

芸術新潮の2月号「超芸術家  赤瀬川原平の全宇宙」で「赤瀬川原平と仲間たち 超芸術宇宙星座早見表」と題された相関図の似顔絵を担当したことは、以前にもチラッとお知らせしたが、もう次の号も発売されたことだし、今日はその絵を載せよう。

100人以上いて、名前を全部書き出すのがタイヘンなので、誰の似顔絵か想像で当ててほしい。それにまだ買っていない人は、この機会にバックナンバーを購入し、似顔絵が誰であるのかの答え合わせをすれば、それはきっとステキなことだ。相関図の監修は松田哲夫さん。赤瀬川さん少年期【新世紀群】このへんの似顔絵は、資料写真が乏しく似てるかどうかわかりません。【ネオ・ダダイズム・オルガナイザーズ】略して「ネオ・ダダ」。赤瀬川さんの著書「反芸術アンパン(ちくま文庫)」に当時のことが書かれていて、おもしろいので、すご〜くおススメ。我々イラストレーターにとっても赤瀬川さんの著書、作品は必読必見ですし、目標におかなくてはなりません。目標、遠い!【ハイレッド・センター】似顔絵資料見てて、高松次郎さんてほんと男前だよなぁ、と思いました。松濤美術館でハイレッド・センターの展示を観にいったとき、ちょうど会場に山口はるみさんがいらして「高松さん、かっこよかったわよ♡」とおっしゃってました。赤瀬川さんもエラさえはってなければ、かなりの甘いマスクですよ、若いときの写真を見て確信しました。「シェルタープラン」は帝国ホテルでおこなわれました。そこに呼ばれて計測された三人。宇野亜喜良さんも計測されました。和田誠さんはどうでしょうね?「赤瀬川さんを偲ぶ会」がその帝国ホテルでおこなわれました。似顔絵を描かせていただいたことも、偲ぶ会に呼んでもらったことも、私にとってはありがたすぎます。ハイレッド・センター周辺の人物とご存知【千円札事件懇談会】。針生一郎さんてこんな顔の人だったんだ、と資料写真をみて知りましたが、どの方が針生さんかわかりますか?60年代後半から70年代は赤瀬川さんが雑誌で奮闘していた時代。このころのラジカルさ、カッコいい!【櫻画報社】で雑誌ジャックをしたり。【ガロ】に描いた超芸術マンガ「お座敷」も超ど級の大傑作。展覧会ではじめて見てぶったまげましたね。赤瀬川さんの本には未収録らしいし、図録にも数ページしか載っていないのですが、近々本になるといいですね。千葉でやってた展覧会でも触れられてなかったし、「芸術新潮」でもとくに触れられていないのだけど、赤瀬川さんが赤塚不二夫さんとアホなことをしていたなんて知らなかったなぁ。似顔絵を描くとき、漫画家はマンガのキャラでいい、という松田哲夫さんの指示のもと(たぶん、この相関図のお手本になっている『論壇地図』のときのもそうしてた)赤塚さんはバカボンのパパを描いても「これでいいのだ!」【ラブミー牧場】若い頃の写真を見ると、みなさん「若い!」わけなのですが、やっぱり一番パンチがあったのは南伸坊さんのガリガリで長髪だった時の写真でした。でもすでにここではおにぎり頭に。【美学校】ぼくがもう少し早く生まれていて東京にいたら「美学校」に行ってたかな?ものすごい引っ込み思案なところがあるから遠くながめていただけかもしれない。浅生ハルミンさんは赤瀬川さんの授業はもう終わってたんだけど、美学校に行ってらしたようです。芸術新潮で「私が好きな赤瀬川原平の仕事」というアンケートに寄稿されています。ちなみに浅生ハルミンさんはぼくとおなじ三重県津市の出身であることがわかり、うれしゅうございました。【尾辻克彦】79年からはかねてからあった文章の才能を大発揮して芥川賞もおとりになります。芸術のこと、絵のことを文章にして、しかもそれがおもしろいというは至難の技である。それが出来る人というのはほんとに限られている。赤瀬川さんを大尊敬するのもまさにそこでありまして、赤瀬川さんの仕事というのもそこを自由に行き来できるからではないだろうかと、さらに尊敬するわけです。誰もがみんな知っている【路上観察学会】。シュルレアリスムというのはダリやマグリット(もちろん代表的な人気者)みたいな表現だとつい最近まで思っていましたが、20世紀最大の芸術運動であり、考え方やものの見方まで、あらゆるものに影響をあたえているわけです。で、極東の日本で「路上観察学会」のような実を結んだのが最高!南伸坊さん曰く「赤瀬川さんが誰に似てるかと言うと、それはやっぱりデュシャンなんだよね」デュシャンは芸術を冗談のように考える人と、こむつかしく考える人と両方に影響をあたえてしまった、というのも伸坊さんのおっしゃるところだが、赤瀬川さんは今のところこむつかしく考える影響はあたえていないので、そこがまた最高!【縄文建築団】似顔絵の参考にしようと思ってyoutubeで藤森照信さんの「建築探偵・近代日本の洋館をさぐる」という擬洋風建築を訪ねる番組を見てたらおもしろくて全部見ちゃったよ。「看板建築」って言葉も藤森さんが発明したという事実も最近知った次第。相関図の最後をかざるのは【日本美術応援団】。いまやすっかり日本美術は人気で、いろんな本や雑誌の特集があります。くりかえしになりますが絵のことを直接語れる赤瀬川さんのような人に、もっと書いてほしいな。ライカ同盟のメンバー、秋山祐徳太子さんが、偲ぶ会でランニングにパンツ一丁であの「ダリコ」をやって、忍ぶ会の会場をさらに〈盛り上げて〉おられました。秋山祐徳太子さんの「泡沫桀人列伝 知られざる超前衛」という本もすごくいい本で、なぜか心が温かい気持ちになります。

てなわけで、あいだあいだに雑文を書いてたら、名前を書き入れるよりめんどくさくなってしまいましたが、まだ買ってない人はぜひ「芸術新潮」を買うように。