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伊野孝行のブログ

引越し地蔵の手帖

「引越し地蔵の手帖」なんじゃやらほい?ですが、まずは双葉社の書き下ろし文庫シリーズの「引越し侍」の2冊目カバーを描きました。デザインは長田年伸さん。続いては講談社の書き下ろし文庫シリーズの「立ち退き長屋顛末記 聞き耳地蔵」のカバーです。前回は「火除け地蔵」でした。次は何地蔵だろう?デザインは川上成夫さん。こちらはパーツごとに別けて描いたものを渡してます。最新号の「美術手帖」8月号の「INFORMATION」というコーナーで「画家の肖像」を紹介してもらいました。(つーか自分で紹介記事書いております。)『この本には1人のイラストレーターが描いた44人の画家の肖像画がおさめられている。
1人のイラストレーターというのは……これを書いている私です。自分で自分の本を紹介する厚顔をお笑いいただきたいが、自分というのはあんまり自分をわかっていなかったりする。事実、私は南伸坊さんによるこの本の「解説」を読んでみて、自分の仕事の輪郭がはっきりとした。たよりない話である。伸坊さんは解説でこう書いてくださった。
『「絵画による絵画論」。これはもう、ひとつのジャンルができあがったというべきだろう。 (中略) アイデアを思いついて、それを絵にしてるだけじゃない。描きながら考えて、描きながら論をすすめている。つまり絵による「絵画論」なのだ。』
自分の絵って何だろう?これが自分の絵だと決めつけていやしないか?私がいろんな画家の肖像を描こうと思ったのは、その作業の中で、自分の絵だと思いこんでるものを笑いとばしたかったからだ。自分の絵なんてなくて、描けばなんでもそれが自分の絵なのだ。
もうひとつは、画家や絵について「絵」で語りたかった。おもしろい絵を見ても、それを言葉で伝えるのはとてもむずかしい。頭と体の中にはおもしろさが充満しているのに、なかなか言葉に置き換えられない。きっちり説明ができないからこそ魅力的なのだとも言える。おもしろさを言葉に変換しないでそのまま絵にして出す。言葉にしてみてわかることがあるように、絵に描いてみてわかることもあった。
そもそも絵と言葉は次元が違うものなのに、なぜ我々は今まで絵について言葉で語ってきたのだろうか?絵の感想は絵で言う。「絵画による絵画論」。これからはコレだ!』

◎「画家の肖像」お取り扱い店紹介コーナー!

只今のお取り扱いいただいている懐の深いお店は、ポポタム、タンバリンギャラリー、トムズボックス、府中美術館(以上東京)ガケ書房(京都)itohen(大阪)ウラン堂(神戸)でございます〜。