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伊野孝行のブログ

ホルモン奉行/絵の解説

5月1日発売の新潮文庫、角岡伸彦著「ホルモン奉行」のカバーを描きました。ホルモンが食べられて来た背景を語り、BSE騒動に憤り、日本各地、果ては米国、韓国など海外にも調査を敢行したホルモン奉行、角岡伸彦さんのルポルタージュです。ホルモン食文化の奥深さと多様さ、まずおいしさに感動することが理解を深める第一歩、知られざるホルモンの世界へようこそ!クリックすれば画像もクッキリ!

さて今度は、絵の制作意図を解説しましょう。ホルモン奉行は単なるグルメではない。ホルモンの奥にある文化もふくめて食べる、つまり味わっている表情にしなければならない。どうですか?なかなかいい顔でしょ?この際、箸が曲がってるなど気にしない、気にしない。奉行の顔に差す夕日は、味わうことの余韻をさらにひろげています。奉行と反対に牛は、それどころじゃないって顔をしている。自らの運命を予感しているのでしょう。夕日とそれに染まった空の色は、命を食べて命をつなぐことへの祈りを表し、なおかつこの色彩から、ホルモンの匂いが漂ってくるように狙って描きました。