伊野孝行のブログ

わたしの句読点

渋谷の「たばこと塩の博物館」で東京イラストレーターズ・ソサエティの「わたしの句読点」なる展覧会をやっています。(6/6〜7/5)「たばこと塩の博物館」の入場料はたったの100円!(高校生以下の団体だと、なんと20円!)近くに寄ったら行くしかない!常設展示も面白いですよ。さてこれは、僕の出品作。なかなかの出来だと思うんですけど…。なにしろ5枚も失敗したから。でも、この絵どこかで見たことあると思いません?そう、このホームページのトップ画面の絵の部分を拡大したものなんです。5枚失敗して、行き詰まり、画題をかえて(というか、昔描いた絵をパクって)ようやく成功しました。

今回は作品集も作られました。表紙は和田誠さん。和田さんといえば「ハイライト」のパッケージデザインや「ピース」の広告で縁が深いことは、イラストレーターならもちろん知っていることだけど、「ハイライト」の青と白の色を真似して「新幹線」の車体の色が決められたという話もある。

さて、この表紙のバックの茶色、和田さんらしい品のいい色だな〜、と思ってはいたんですけど、隠された秘密があったのです。先日、画材屋さんで紙を選んでいたら、これと同じ色の紙があったんですが、その紙の名前が「たばこ」だったんです!たばこの葉っぱの色ね。たぶんそういう意図のもと、バックの色を決めたんだと思うんですが、さすが和田さん芸が細かいと、感心いたしました。

たばこと塩の博物館