新・伊野孝行のブログ

2020.1.28

「THE百人一首」

明日(1月29日)から京都の嵐山にある嵯峨嵐山文華館で「THE百人一首」が開催されます。


嵯峨嵐山文華館のサイトはこちら

嵯峨嵐山文華館は、なんてたって藤原定家が百人一首を選んだ地、小倉山のふもとにあるのです。
運営は公益財団法人小倉百人一首文化財団。ここ以上に百人一首の殿堂はあるでありましょうか。
ここは元は「百人一首殿堂 時雨殿」というミュージアムで、任天堂の山内溥社長が私費を投じて建てたものだと聞きました。嵯峨嵐山文華館と名前が改まってリニューアルオープンしたのは2018年。

百人一首の歌仙人形もなかなかよくできていて見飽きない

「THE百人一首」では2月23日に「第一回ちはやふる小倉山杯」が開催されます。
競技かるた界を牽引するタイトル保持者、A級優勝者など8名が集結し対戦!
どこで対戦するのかというと2階にある120畳の大広間、その名も「畳ギャラリー」。

搬入に行った時はさすがに自重したが、この広さの畳の部屋を見ると、思わず走り回りたくなる。なぜだろう?それは私が日本人だからか?

ご覧ください。三方の壁は展示ケースになっていて、ここで我らが「百人一首って」全100点も飾られます。


たぶん、「第一回ちはやふる小倉杯」の熱戦が繰り広げられるている間は、みんな壁の絵には注意を払わないかもしれません。「ちはやふる」の世界観とは全然違うアプローチですしねぇ。
でも、この壁に目を凝らしてください。百人一首の伝統が現代作家の中に撒かれ、新たな呼吸をしはじめているはずです。
形式的に百人一首のビジュアルを受け継いで描いたのでないのは、一目瞭然。キャプションはちょっと読みにくいかもしれませんが、読めばそれぞれが短歌の内容をどう受けて、どう表したかがよく分かると思います。
全部読むのはさすがにしんどいか。でも、面白そうなのがあったら読んでね。

伝統をどのように受け継いで自分のものにしていくかというのは、いつの時代であっても全人類の課題です(あ、でかいこと言っちゃったね〜)。
そんなでかい話はできませんが、3月21日(土)の14時〜15時に、歌人の天野慶さんと参加イラストレーターのトークがあります。
東京で展示をやるとですね、普段の人間関係もあって、イベントにも来ていただけるんですが、京都にあんまり知り合いいないんで、誰か来てくれるのか心配どすー。
120畳ありますからねー。トークするスペース。
ほんま、なんぼ来てもらってもいいですからねー
なにとぞよろしゅうおたのもうします。















作品たちがお待ちしてまーす!