中野トリップスター2話
新潮社「波」で連載中の新野剛志さん「中野トリップスター」の第二話が終了したので、まとめて載せてみます。版画のテクスチャーを使ったり、クレヨン使ったり、悪戦苦闘しております。来月から第三話がはじまります。
新潮社「波」で連載中の新野剛志さん「中野トリップスター」の第二話が終了したので、まとめて載せてみます。版画のテクスチャーを使ったり、クレヨン使ったり、悪戦苦闘しております。来月から第三話がはじまります。
ANAのプレミアムな会員の皆様に配られる「アズール」という雑誌で仕事をした。私の画風がプレミアムな会員の皆様にも喜ばれることが、これでおわかりになっただろう。がははははは〜っ。内容は正しいお風呂の入り方のあれこれ。クッリクすると大きくなるので、クリックするのさえ面倒くさ〜い、という方以外はぜひクリックしてみてください。
お気に入りのカットを大きくのせてみます。お風呂に入っている時、おしっこがしたくなるのは、「体が温まってくると腎臓の血流が良くなり、働きが活発になる。そのため尿の生産が増えるのだ。」と文章にある。僕は体が温まる以前に、湯船につかった瞬間にしたくなる。それまでは全く尿意がなかったにもかかわらず。ってこんな文章を打っていたらなんだかおしっこがしたくなってきたよ、まじで。
先週の「小説すばる」につづき、今週は「野生時代」の連載「通りゃんせ」の扉絵でございます。こちらも時代物だけど、小説の内容に合わせてニュアンスを変えています。こっちは現代の若者が江戸時代にタイムスリップして、お百姓さんとなって江戸時代を身をもって実体験する話なので、俳画のようには描けませんでした。
僕はそれなりに小説に合わせて描こうとするのですが、他の方はどうしてるのかが知りたいところです。合わせるといっても、本人合わせたつもりでも読む人に よっては合ってないと思うかもしれないし、その逆もあるでしょう。開き直って自分を押し通した方がいいのかな?とも思います。どっちにしろ合えば相乗効果 が生まれ、合わないと苦しいでしょう。文章と絵を取り持つ編集者にたのむとこ大ですね。
そろそろ年賀状の季節です。面倒くさいけどもらうと嬉しいから、今年もガンバロー!今年は富士フィルムの「ふくふく年賀状」というサイトに年賀状を描きました。年賀状、まだの人は是非ダウンロードをしてくれるとうれしいなっ!1050円かかるんですが…。
伊野孝行 寝正月伊野孝行 春よ来い
なかなか他の皆さんも力作ですね。僕のはちょっと素朴すぎたかな〜?はい、宣伝は終わり。
山本幸久さんの初の時代物小説「大江戸あにまる」の第一話「駱駝」です。小説の挿絵というのは、やっぱり小説の雰囲気に合わせた方がいいと思うんですが、(依頼される時点で合う人を選ぶわけなので、そんなに何か変えることもないが)その文章の作用が絵に表れることが面白みでもあります。僕はここのところ与謝蕪村のような俳画が描きたい、と思っていたのですが、この山本幸久さんの小説を読んで、コレはイケル!とさっそくそれを試したわけです。しかし、俳画は、適当な感じが重要で、いざ本番と思うとどうしてもええ加減な気分がちぢこまってしまいます。偶然が完全になってるようなのが理想です。今回は筆ペンを使ったんだけど、筆ペンは腰が強いから、へなへな感がすくないな、今度は普通の筆で描いてみよう。
世田谷ボランティアネットワーク略して「セボネ」の表紙を描きました。「セボネ」ってなかなかいい名前ですね。
わたしの世田谷。歩いて5分のところに「下高井戸シネマ」があるのがまずしあわせ。「たつみや」でたいやきを買って、散歩します。住宅街を歩くだけでも楽しいです。10年間、下高井戸に住んで国分寺、荻窪と引っ越したけれど、2年前にまた下高井戸に引っ越してきました。よろしく。…というようなことを表紙の言葉に書きました。
今月の「イッツコムマガジン」の「泉麻人のロケ地探偵」は「東京のえくぼ」という映画だった。僕の大好きな森繁の「社長シリーズ」の監督でもある松林宗恵監督のデビュー作だそうで、なかなかおもしろかった。この仕事のために毎月何か昔の作品を観るのだが、テレビドラマもいいが、やはり映画は見応えがある。ロープウェイに乗ってるのは上原謙と丹阿弥谷津子です。小さいのでそんなに似せてませんが。(大きかったら似せなきゃいけないからなー。)さて、このロープウェイどこを通ってると思います?なんと渋谷ですよ!51年から53年までハチ公広場を見下ろすように渋谷にロープウェイがあったんですね!そしてこれは唯一それが記録された映画だそうです。なにやら今回は貴重な回だ。ちなみに毎回カラーで描いてますが、今までの作品のほとんどはモノクロです。したがってこのロープウェイの色も適当です。